カール・クリストフ・パンク遺作モデルと言われているコレクター向けの作品が入荷いたします。
「マスク~Das Gesicht」
"Vision Group"に属する珍しい作品です。
原型制作者は推定カール・クリストフ・パンク(Carl Christoph Punct ~1765)による作品、原型制作年は推定1765年
同氏代表作は寓意四季群像、子供達4人のグループフィギュリンで更に4体セットの名作群、また神話バッカスの群像などの大作や名作揃いです。
共にマイセンアンティークを代表する作品なのでケンドラー作と思われている方が多いですがパンクとケンドラーの合作です。
同氏の経歴は殆ど知られておらず、その出生すら記録がありません。
ミシェル・ヴィクトール・アシエがマスターモデラーをしていた時代、マイセン磁器創成期から活躍したフリードリッヒ・エリアス・メイヤーがマイセン磁器を去った後の1761年から正式なマイセン磁器モデラーとなり、他界する1765年まで在籍していました。
それ以前は作品ごとに制作参加していたようです。
文献によると同氏が一人で原型を制作したのは1763年以降の主任彫刻家になってからで、
つまり晩年の亡くなる直前2年間しか作品を残しておらず、原型制作に携わったのは入荷作品を含め僅か7作品しか確認されていません。
本作は同氏の最後の作品、即ち遺作と言われている作品で、パンクは当作品の完成を見ずに、あと僅かの所で息を引き取ったようです。
同氏の遺志を継ぎ、若き日のM.V.アシエ(マイセン磁器マイスターモデラー)が仕上げたとされ、マイセンロココドールの中でも極めて珍しい経緯の作品です。
ご期待ください。
2/11 写真を更新いたしました。実際の作品です。
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