マイセン造形家、マイスターモデラー
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー
言わずと知れた名作群を数多く輩出していますが、Puttiグループ(子供達のグループフィギュリン)の人気作品
「花遊び」
近日入荷いたします。
※上段は実際の作品、下段白黒写真は真贋判定にも用いられる
「Meissen Collector's Catalogue」掲載写真です。
原型作者ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは1731年にアウグスト強王の指名でマイセン製作所のモデラー(原型製作者)として採用されます。
1733年にマイスターモデラーに任命され数多くの人形やサービス類を手掛けますが、当作品はそんなケンドラー作品の中でも晩年の作品にあたり推定1769年原型、新古典主義時代の作品です。
入荷作品は推定1800年代後期制作、ベースにまで彩色されたオールドフィギュリンで現在制作されているマイセン人形とは明らかに作り込みが違い、マイセンアンティークフィギュリン然として格別の存在感があります。
乞うご期待!
10/5 写真を更新いたしました。実際の作品です。
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann joachim Kaendler 1706-1775)
彫塑家 マイセン磁器マイスターモデラー (マイセン製作所には1731年から1775年まで従事) 宮廷彫刻家のベンジャミン・トマエ氏の弟子となり王家の宝庫である緑天井(The Green Vaults)の彫刻制作に6年間携わります。 この時の仕事ぶりが評判されて、1730年には宮廷彫刻家の称号を預かりました。 翌年の1731年アウグスト強王のご指名でマイセン製作所のモデラー(原型製作者)として採用されます。 強王の夢の磁器の城、日本宮に飾る為に、短期間で多様な動物彫塑を作りました。 彼の彫塑は個性的でダイナミックでありながら優美で自然な美しさを持っており、天才的な才能を十分に発揮し、アウグスト強王にも高く評価されます。 しかし、彼の栄光も長くは続かず、最強のスポンサーであったアウグスト強王死後(1733年)は息子の3世には理解を得られず、得意な大型彫塑で等身大の王の騎士像製作を断念します。 強王死後のスポンサーは裕福な貴族。彼らからの注文で、様々なその新しいサービスセットの原型を作ります。 バロック様式、ロココ様式にも精通していた彼のサービスセットは貴族達からも賞賛を浴びます。