マイセンのテーブルウェア、シノワズリ(東洋趣味)の中でも最古典の部類に入る柿右衛門様式
日本の伊万里を基本としマイセン磁器により発展を遂げた西洋磁器の逸品でありマスターピースです。
そのマイセン柿右衛門の中でも希少作品にあたる
「バタフライ」
近日入荷いたします。
マイセン、シノワズリの最高額ラインに位置する柿右衛門様式 その中でも流通量が少なくあまり目にしないのがバタフライです。
ドイツマイセン磁器では「チャイニーズバタフライ」とも呼ばれていますが、実はれっきとしたジャポニズム、柿右衛門様式なのです。
では何故に”チャイニーズ”なのか?
マイセンシノワズリ(東洋趣味)はマイセン創成期から存在する最古のモチーフです。
マイセン磁器誕生に深く関与した300有余年前の有田焼や景徳鎮がそのルーツで、当時欧州人から見た日本と中国は同じ文化と理解され国としての線引きはなく、神秘的な東洋の国という位置づけでした。
東洋から渡った品々の中に日本の有田焼も多く含まれ当時の王侯貴族垂涎の品だったようです。
一説にはその中に平家にまつわる物も混じっており、平家の家紋である「揚羽蝶紋」をパターン化して誕生したのがこのバタフライと言われております。
その際揚羽蝶紋や有田焼を中国の文化と勘違いしたとも言われております。
実際作品をよく見ると、いかにも日本的な絵付けと西洋文化的なレリーフがうまく調和してマイセン磁器独特のジャポニズムが誕生したというわけです。
マイセンジャポニズム、特に柿右衛門様式はシノワズリ作品群の中でも高額ラインに位置します。
その中でも柿右衛門バタフライは最高額帯に位置し、制作年数や金額を考えると6名フルサービスなどセットで購入することは至難の業です。
またその絵付けの困難さから、流通している作品の大半は2級以下です。 さらに通常フォームはNO,00のノイアーアウスシュニットですが、こちらはNO,03 ニューマルセイユで、同作品群の最高峰です。
カップ、ソーサ、プレートのすべてにガーランドのレリーフが施されていますので高級感や存在感の格が違います。
ご期待ください。
12/1 写真を更新いたしました。実際の作品です。