マイセン磁器テーブルウェア、フラワー系の最高額帯に位置する作品群
「Blumen und Insekten-ブーケと昆虫」
6名総21点フルサービスとして近日入荷いたします。
伝統のマイセンフラワーをブーケスタイル(花束)にて描いた作品
マイセン磁器フラワー系の最高額帯の作品であり、マイセンといえば「ブーケ」と言うほど有名な代表作なのですが、意外と知られていない一面もあります。
よくネットオークションやショップなどで所謂ベーシックフラワーの四つ花や五つ花を「ブーケ」称して販売している場合がございます。
知らずに販売しているのかもしれませんが、実際には似て非なる物です。
確かに一見わかりづらいのですが、マイセンフラワーの王様「ブーケ」と称するには数多くの条件がございます。
まず一部例外を除いて五つ花以上の組み合わせとなります。
全ての花は向きや角度など絵付けのパターンが決められており、その組み合わせで花束を描きます。
ハウプト・ブルーメ(メインフラワー)、ドゥルヒツーク・ブーケ(穂状に連なっている花々)、ビンデ・ブルーメ(束ねる花)で構成され、これに例外はありません。
暖色と寒色の割合も考慮して彩色されます。構図も中央から放射線状に広がるブーケが典型的ですが花瓶や特殊レリーフを持った作品などにはS字型にカーブしたブーケが描かれてたりします。
その絵付けもペインターの裁量に任されているため同じ絵柄が2つと無いのも特徴です。
四つ花以下のメインフラワーがカップ、ソーサー、プレートで揃っている「通し花」ものではなく、全パーツの絵付けは全て一点物なので如何様な組み合わせも可能となり、テーブルの上に花束を散らしたような華やかさと豪華さがあります。
最後にブーケには大別して2通りの作品群があります。
上記に沿った通常のブーケと更に昆虫を散りばめた「ブーケと昆虫」
昆虫付きブーケはブーケの中でも最高峰にあたる絵付けです。
それは正にテーブルウェアの名を借りた実用できる芸術作品ともいうべき作品で実際に目で見ると上品かつ可憐で圧倒される美しさです。
本国ドイツマイセン磁器でも昆虫付きブーケをフルセットでの新規発注は全て特注扱いとなります。
途方もない工程の絵付けを経て制作されるため、皿一枚を完成させるにも相当な時間を要するのでフルセットなど大型セットでの購入には年単位の時間とかなりの資力を要します。
完成までに非常に長い時間を要する特殊な作品かつ高額ラインゆえ、現在日本でフルセットを購入することは極めて難しいと思われます。
マイセンテーブルウェア、フラワー系の最高峰、ご期待ください。
8/9写真を更新いたしました。実際の作品です。