新古典主義時代においてロココ時代からの流れを汲んだ名作
Broken Eggs~壊れた卵
近日入荷いたします。
※上段は実際の作品
下段白黒写真は真贋判定にも用いられる「Meissen Collector's Catalogue」掲載写真です
1775年にマイセンマイスターモデラーに就任したM.V.アシエ
フランス人モデラーらしくロココ様式と新古典主義様式を取り入れた作品を多く輩出しています。
その中でも大型群像かつ名作として名高い作品、マイセン人形コレクターなら必ず知っている作品かと思います。
しかし実際の作品を目にすることは極めて少なく、写真や美術書で確認するこしか出来ないのが現状です。
「壊れた・・・」作品にはEggs/卵とBridge/橋が存在いたしますが、共にマイセン人形大型群像の代表作として世に知られています。
今回入荷作品はEggs/卵、推定19世紀後期制作の古マイセン、リアルアンティークです。
状態もアンティーク・マイセン人形としてこの上なく、ほぼ完全な姿を維持しております。
高額作品です。乞うご期待!
ミッシェル・ヴェクトール・アシエ Michel Vitor Acier(1736-1799)
造形家、マイセン磁器マイスターモデラー
1736年1月20日にヴェルサイユ(フランス)で生まれ1799年にドレスデンで亡くなる。 1764年8月1日から1780年12月までマイセンに雇用された。七年戦争(1756年~1763年)の後は、市民層の経済的発展と自由主義の前章時期でした。そこで新しい市民的価値をマイセン社にも取り入れようとパリから引き抜かれた人物。
1764年マイセンにに入社して、ケンドラーと並んで造形家として活躍する。
ケンドラー没(1775年)後、モデルマイスターとして後継者になる。新しい時代の好みのもの(新古典主義的なルイ16世様式の作風)を作り上げ、1780年に退社するまでに200体の人形や群像を作り上げた。