マイセン磁器マントルクロック~その存在も価格もけた違い、作品によっては不動産価格に匹敵する作品も存在する西洋磁器のマスターピース
その中から横型の名作「Clock with flowers~花時計」が近日入荷いたします。
※上段は実際の作品
下段白黒写真は真贋判定等にも用いられる「Meissen Collector's Catalogue」1910年頃の写真です。
マイセン磁器の重要なジャンルとして「置時計」マントルクロックがあります。
その芸術性と大きさから極めて希少且つ高価で、アンティーク作品を実際に見るには美術館などの公設展示に頼るしかありません。
本作も数少ないマイセンマントルクロック作品の中の一作で、いわゆる横型というジャンルになります。
縦型の代表作には四季や五大元素などの神話や寓意作品が多く、横型はロココ様式を取り入れた作品が多くなります。
特に横型はその形状から時計を入れるケース部分にスペースを割くことが難しく、制作には困難を極めたと言われております。
造形に関しても縦型よりも花数や人形の数が少なくなるため一つ一つが大きくなり、ごまかしがきかないため、その時代のトップマイスタークラスにより制作されます。
本作はその横型マントルクロックの代表作と言われ、マイセン磁器本社HPや各美術書などでもマントルクロック名作として必ずと言ってよいほど掲載されております。
しかしこれだけ有名な作品にもかかわらず、その大半は謎とされています。
諸説あるのですが、原型制作年、作者に至るまではっきりしていません。
下記は今回入荷作品の詳細で、原型制作年と作者は最も有力な説を引用しております。
超ド級の作品です。ご期待ください。
4/22 写真を更新いたしました。実際の作品です。
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≪英名≫
Clock encireced by applied flowers set on a floral base. A putto sitting by the side of the clock,reading a book. Depicting Poetry.
(Meissen Collector's Catalogueより)
≪モデラー/推定≫
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann joachim Kaendler 1706-1775)
ミッシェル・ヴェクトール・アシエ(Michel Vitor Acier 1736-1799)
による合作
≪原型制作年/推定≫
1770年頃
≪モデルナンバー≫
60845(Alt Y52)
≪グループ≫
Art(芸術)
≪等級≫
一級品
≪制作年代/推定≫
1950年頃
≪サイズ≫
幅305mm 高さ280mm 奥行190mm
※サイズはスケール計測なので参考です。またマントルクロックなので素地が厚いため相当の重量があります。
≪コンディション≫
トップコンディション
割れ欠け修復のない完全体と思われます。
制作当時のままの最高品位の作品です。
時計は換装済み(ドイツ製クオーツムーブメント/Mercedes製/実働)
※時計は消耗品なので保証対象外です。
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